家を買った話
イタリアに嫁いで約3年。
なんと、夢のマイホームを購入しました!!!
今はコロナ禍で不動産の物価が下がっているのでこのタイミングで家を買えたらなぁと思っていました。
何件か内見を行ったところ、運命の家に出会ったのです!!
とはいうものの、イタリアで新築物件を買うと東京一等地と変わらない金額だったりします。
古い家を購入して、リフォームしていくのが主流なイタリア。
今現在住んでいる家も1600年代に建てられた家をリフォームして住んでいます。
(ちなみにここは街のど真ん中で、歴史的建造物なので外装工事も役所から許可もらわないとできません。)
室内の床はタイルで冷たいし、クーラーは室外機を外に置けないので猛暑日はきついし(歴史的建造物なので室外機を外に置いてはいけないルールがあるそう)、冬は暖炉しかないので暖炉掃除や燃料を買って運ぶの一苦労、電気配線や水回りなどの管理も大変。
週末や年末年始は家の周りでパーティーの声が響くし、隣が教会なので毎時間大きな鐘の音が鳴り響いてます。
それに駐車問題も。路駐は場所の取り合いだし、外に止めておくと車が痛むから嫌い。
私たちは大きな地下パーキングを月額で借りてるけど、徒歩20分。笑
便利そうでとても不便な中心部の生活。
子供がいると特にいい点は感じられなかったかな。
そんな中、やっと新しい家の引き渡しの手続きを終えました。
おそらく家購入は途中までは同じ流れだと思います。
内見、物件抑える、銀行やローン会社に相談、審査が降りれば引き渡しの手続き。
でね、引き渡しの時にでてくる日本でいう「行政書士」のような役割のnotaio(ノタイオ)という人が面白いので紹介します。
このノタイオはヨーロッパにしか存在してないらしく、家や車、主に資産になるものの譲渡や契約に登場する人です。
引き渡し日の当日、私たち夫婦はノタイオの事務所に出向き大きな部屋に案内されました。
そこには、私たち夫婦の他に、ノタイオ、家を売却するオーナー夫婦、不動産、担当の銀行員の7人が集められました。
そして全員のIDを確認されたのち、ノタイオが家に関する全ての情報を読み上げます。
家の情報や価値、売買する人の情報、立会人の情報、どのように支払うのか、世帯主は誰になるのかなど。
間違えがなければ、書類にみんなで署名して終わりになります。
ここまでの作業でだいたい1時間程度、家の規模などによりますがこのノタイオに支払う金額はだいたい3000〜7000€(今のレートで40万〜100万くらい)です…。
痛いな、このお金。
いい仕事だよね、子供たちが大きくなったらノタイオになってほしいわ!と思っていたのですが、残念ながら目指してもなれません!
弁護士の枝分かれのような仕事なので国家試験はあるものの、そもそもノタイオの家庭に生まれないとなれないのです。
でた!イタリアお得意のコネクション!笑
でも、歴史的建造物が多く残るこの国で、世代を渡って建造物価値を守り抜いてきたノタイオという職業は選ばれしエリートなんですね。
これからもこの国からは消えることはないんだろうなぁ。
んー奥深い!
とりあえず無事家は購入できましたので、時間ある時にリフォームの話もできたらいいなと思います♪
ちなみに購入した家はボロボロです。リフォームがんばります。
Buonanotte! おやすみなさい。