イタリア的離乳食指導
前回の記事からだいぶ空いてしまいました。すみません。
また別の記事で書きたいと思いますが、先週まで1ヶ月間日本に帰ってました。
そこでこのブログを見てるって人が居てくれて、一人でも読んでくれる人がいるならちゃんと書こうと思いました。嬉
今日は離乳食のお話。日本のママ友からもよく聞かれます。
イタリアでは生後4〜5ヶ月目のpediatra(小児科)の検診で離乳食指導があります。
しかしこの離乳食指導、、、如何なものか。
うちは4ヶ月と15日目で乳児健診に行ってきました。
まずはいつもどおり身長、体重などのチェック。
帰り仕度をしている時に先生がデスクで何かを書いている。
そして帰り際に「はい、これ!」と紙を一枚渡されました。
それがこちら。
これが離乳食の説明書。
フルッタ アッラ、、、そこから読めない。
そうなんです、イタリア人みーーーーんな、本当にみーーーーんな、字が汚い!!!笑
本人たちも自分で書いたメモを読めないらしい。
数字ですら読めない。笑
それにこの先生は小児科っぽくない先生で早口でサバサバ。
早口で説明されて全然わからない。説明時間約3分てとこでした。
イタリアでは子の成長によるけど4ヶ月目から離乳食始めるみたいです。
この説明では全く理解できなかったので、後日本屋で離乳食の本を買いに行きました。
日本ではお粥から始めると思いますが、イタリアではフルーツから始めます。
一食分としてあげるのではなく、午前中のおやつとしてあげます。
りんご、梨、プルーン、慣れてきたらバナナ。
そして5ヶ月に入った頃から、昼食に野菜スープが始まります。
徐々に新しい食材を足していきます。
タピオカ粉orリゾット粉orパスタ、エキストラバージンオリーブオイル、チーズ。
野菜スープに慣れてきたら、次はお肉スープ。
子牛、牛、鶏肉を使ってお肉の出汁を作って、そこに茹でたお肉をミキサーしてクリーム状にしたものを混ぜます。
そこに野菜スープ同様、タピオカ粉orリゾット粉orパスタ、エキストラバージンオリーブオイル、チーズを混ぜて食べさせます。
この時期からオリーブオイル、チーズが始まるなんで驚きですよね。
舌が肥えそう。
7ヶ月に入ると、朝に食べるフルーツもどんどん増やしていきます。
桃やいちご、キウイなど、季節のフルーツを食べさせます。
そして早くも7ヶ月で3回食になります。
朝、ミルク+フルーツ
昼、野菜スープのパスタなど
夜、肉スープのリゾットなど
でもこのペースで離乳食を進めていたら、いきなり突き放された私のおっぱいはカチカチ。泣
なので先生に言われた量より少なめにあげて、母乳も一緒にあげるようにしてます。
イタリアの離乳食は日本の離乳食よりレパートリーが少ないように感じます。
なので、私は気分でイタリア離乳食をあげたり、日本から持って帰ってきたうどんなどを使って日本食も食べさせてます。
離乳食って難しいと思っていたけど、食べてもいいものが結構あるので慣れちゃえば意外と作り甲斐があって楽しい!
今の所好き嫌いもアレルギーもなく、食べることを楽しんでくれてるのでとっても嬉しい!
また離乳食事情の記事アップしますね!
Buona serata!
イタリアのクリスマス
イタリアのクリスマスは恋人ではなく友達ではなく家族と過ごします。
家族との食事会が終わってから、仲良い友人のお宅へAuguri!=おめでとう!と挨拶しにいくんだそう。
サンタクロースはイタリア語で「Babbo Natale」
メリークリスマスはイタリア語で「Buon Natale」です。
うちの家庭にはBabbo Nataleは来ません。
12月13日にSanta Luciaがきたので、25日には家族内でプレゼント交換です。
クリスマス開始は24日の夕飯から。
うちの伝統は「Zuppa di pesce」魚介スープを食べるそう。
翌日に死ぬほど食べるからイヴくらいは軽めに食べようということのようです。笑
魚、貝、海老の掃除に2時間。。。
煮込みに1時間。。。
時間はかかったけど最高に美味しい!!!
これは技を盗むしかない!!
そして25日。
朝食→小さなカフェラテのみ。
昼食→アンティパスト(前菜)〜プリモピアット(パスタなど)〜セコンドピアット(肉料理などのメインディッシュ)〜コントルノ(サラダなど野菜の料理)〜ドルチェ(デザート)
夕食→昼食の余り物、ミネストローネなどの汁物
昼食はアンティパストだけでひっくり返るくらいお腹いっぱいになります。笑
妊娠中、授乳中でも関係なくワインを勧められます。
「ワインはアルコールではない、ワインはワインだ!」だそうです。笑
26日。
クリスマスが終わり、もうさすがに食べないだろうと思ったら…。
朝食→カフェラテのみ(前日の食べ過ぎで食べれない)
昼食→アンティパスト(前菜)〜プリモピアット(パスタなど)〜セコンドピアット(肉料理などのメインディッシュ)〜コントルノ(サラダなど野菜の料理)〜ドルチェ(デザート)
夕食→なし
ということでイヴから翌日まで食べまくりなのがイタリアのクリスマスです。
毎年この時期はみんな太るんですねー。
クリスマス後が大変だ。。。
12月13日 聖ルチア祭
私が住んでる北イタリア(ブレーシャ州)ではクリスマスにプレゼントを持ってくるのはサンタクロースではありません。
それも12月25日ではなく、12月13日にサンタ・ルチーア(Sant Lucia)が子供達に持ってくるのです。
サンタルチーアって中学校で歌ってた記憶があります。
いったいサンタ・ルチーアとは何者なのか…。
まず”サンタ”とは聖人という意味です。
イタリアのカレンダーには毎日聖人の名前が付いています。
「サンタ・アンジェロ」「サンタ・ジョバンナ」とか色々。
12月13日は聖人ルチーアの日です。
この伝統は北東イタリアのトレンティーノ、東ロンバルディア(ベルガモ、ベルーシャ、クレモナ、マントヴァ、ヴェネト州(ヴェローナ)、エミリアロマーニャ州(ピアチェツァ、レッジョエミリア)に伝わっています。
”Lucia=光”という意味から、ガラス工の守護神、眼病の守護神と言われています。
またそれと関連して彼女が目をえぐり出されたという伝説もあります。
↓絵画でもサンタ・ルチーアは手に目を持っています。
サンタ・ルチーアはいい子にはプレゼントとたくさんのお菓子をくれます。
そして悪い子には石炭を置いて帰ります。
サンタ・ルチーアは子供たちに見られることを嫌います。
もし子供が彼女を見ようと試みるもんなら、子供の目に灰を投げて盲目にしてしまうという言い伝えがあるそうです。
サンタ・ルチーアはロバに乗ってやってきます。
ロバを引き寄せより多くのプレゼントを置いていってもらうために、子供たちは窓のそばにお菓子を置いておきます。地域によっては野菜を置くとか色々言い伝えがあるそうですが、うちの地方はビスケットを置いておくそうです。
本当に隣町に行くだけで全然違う言い伝え。
13日の朝、子供達がリビングへ行くとテーブルいっぱいのお菓子(チョコレートやグミなど)とプレゼントが置いてあります。
外ではサンタ・ルチーアが来たぞーと鐘の音がなります。
なんとも可愛らしいクリスマスですね。
ではクリスマス12月25日にはサンタクロースはくるのか…?
これは家庭によって違うそうです。笑
①サンタ・ルチーアとサンタクロースが両方訪れる。
②13日にサンタ・ルチーアが訪れ、25日には家族内でプレゼント交換する。
③13日にサンタ・ルチーアが訪れ、25日は家族で食事だけ楽しむ。
と色々あるそうです。
うちのプリンチペッサにもサンタ・ルチーアが来ました♪
たっくさんのプレゼントと、パパママ好みのお菓子たちがテーブルに並んでました。笑
なんで好きなもの知ってるんでしょうね〜。
サンタ・ルチーアありがとう!!
12月8日 インマコラータの日
日本でいうクリスマスとは私の中では家族より恋人と過ごすイメージが強いです。
はたまたクリスマスが平日なら仕事をしていつもと代わりなく過ごす人も少なくないはず。
私はクリスマスのイベントを遊ばない家庭で育ったので、最近までクリスマスの大切さがわからず仕事ばかりしていました。
しかしイタリアはクリスマスが一番大切なイベントかもしれません。
恋人ではなく家族と一緒に過ごします。
親戚大勢呼んで食事を持ち寄り、限界を超えるまで(←ここ強調したい。笑)飲み食いし続けます。
そして暖炉の前のソファに寝転がる、それがイタリアのクリスマスです。
そんなイタリア、実はクリスマス期間が長いんです。
今日がクリスマスのスタートの日、インマコラータ(Immacolata Concezione)の日です。今日は祝日。
インマコラータとは聖母無原罪の御宿りの日と言われ、マリアの母アンナがご懐胎した日だそうです。
イエスの母マリアが、マリアの母アンナの胎内に宿った瞬間、神の恩寵により原罪からまぬがれたという話から来ているそう。
今日から町中、家の玄関口でプレゼーピオという人形が飾られます。
真ん中に赤ちゃんがいますが、これがイエス様。
この赤ちゃんだけ12月25日になった日に飾ります。
何度説明を聞いてもちんぷんかんぷん。義母さんすみません。
うちのプリンチペッサもクリスチャンなので私も少し勉強しなきゃなぁ。
親子で宗教が違うとイベントの仕方までもが違うんですね。
今日は朝から近所の教会から鉦の音が聞こえてきます。
この音を聞くと現地の人たちは、あークリスマスだなぁと感じるそうです。
こんな祝日にはバールもスーパーもだいたい閉まってます。
町中も人が歩いていません。みんな家族で家にこもってるんですね。
私はこっちにきて初めてのクリスマス。
今からとても楽しみです。
日本との子育ての違い
うちのプリンチペッサ(子のあだ名)も2ヶ月半を迎えました。
笑ったり声を出したり、体重も問題なく増えてて、毎日の成長をたのしんでいます。
では日本とイタリアの子育ての考え方の違いについて。
まず、出産退院時に病院から言われた言葉に驚き。
「これからたくさん子供と散歩に行きなさい。」
日本では最低1ヶ月は子供を外に出さないことが多いと思います。
しかしイタリアは考え方が全然違いました。
外に出ると”免疫がつく”んだそうです。
確かに周りを見渡せば生まれたての華奢な赤ちゃんを抱っこしてママたちランチを楽しんでます。
赤ちゃんにも無理させてる気がするし、ママの体力もすごい。
うちも生後10日で近場のレストランデビューを果たしました。
新米ママなら初めての外出ってドキドキするもの。
しかし私は半強制的だったのでそんな感情の暇もなく、あっけなく初外出成功しました。
日本との違いその2。
外出先に赤ちゃんスペースがない。
日本は赤ちゃんスペースが本当に整っていると思います。
ショッピングモールだったり、カラオケだったり、レストランだったり、居酒屋までもが赤ちゃんに優しい環境が多いはず。
しかしこちらではそんなものありません!
どこへ行ってもオムツ替えスペースがないので、駐車場に戻って車の中でオムツを替えます。
授乳はその場でおっぱいベローンと出して飲ませてるママが多いです。
日本だったらこの光景はかなりびっくりするだろうけど、イタリアでは普通。
おっぱいをあげている母の姿は美しいんだそうです。
さすがに私はこれには慣れなくて授乳ケープを日本の母に送ってもらうことを考えましたが、周りに「そんなの外でつけてたらテロリストに間違われるよ」と突っ込まれた為購入をやめました。
結果日本の母が買ってきてくれたおくるみをストールのようにして隠して外で授乳しています。
日本との違いその3。
抱っこ紐をつけてる人がいない。
みんな赤ちゃんを抱っこしてるか、大きなベビーカーを押してます。
抱っこ紐は売ってはいるものの、かなり種類が少ないです。
こっちの赤ちゃん本舗のようなお店に行っても2種類のみでした。
それも聞いたことのないブランド。
結局イタリアで一番老舗のchiccoというブランドの抱っこ紐を購入。
つけ心地はなかなか◎
ずっと抱っこしてるの大変だし、家事が何もできない時には本当に助かる優れもの。
でもこれをつけて街を歩いてるとみんなに見られます。
遠くからも指さされて見られます。
そして近寄ってきてどんなものなのか説明させられます。笑
頑張って赤ちゃん抱っこして買い物してるイタリアンマンマ、是非抱っこ紐買ってください!
日本との違いその4。
赤ちゃんに時間を合わせない。赤ちゃんが時間を合わせろ論。
日本では夜9時頃になったら寝かしつけましょう、とかお風呂は毎日決まった時間に、とか言うけど、イタリアはありません。
ご飯食べに行くから早めにおっぱいあげておいて、夜はおじいちゃんおばあちゃんと深夜番組を一緒に観る、お風呂は入れなければお尻だけ洗面所で洗えばいい。
もちろん生まれたばかりでも赤ちゃんを一個人として扱う為、ベッドも初めから別々です。
うちも別々で寝せてます。最初はママと離れて寝ることに大泣きしてましたが、あっという間に慣れて今ではベッドに置けば勝手に寝てくれます。
優秀優秀。
日本との違いその5。
おじいちゃんおばあちゃんのアモーレ情熱がハンパない!
イタリアでは共働き家庭が多いです。その為かおじいちゃんおばあちゃんが子供の
世話全般、幼稚園の送り迎えや病院の予約まですべてやってくれます。
日本だと保育園に預ける方が多いはず、でもこちらはじじばばに預けるのが当たり前です。
これくらい動いた方が元気で入れるのよ。だそうです。
うちだけかと思ってたら近所の家庭も同じでした。
最初は必要以上に助けてくれちゃうので子供を取られる!とさえ思っていましたが、これが当たり前と言われたので今ではどっぷり甘えてます。笑
それから、イタリア人は基本的に空気を読まないです。
助けてほしいときは素直に言葉にして甘える、教育方針の違いなどで話が食い違ったら自分の考えを伝えるのも必要。
私も義両親ですがちゃんと伝えることで逆にいい関係につながっています。
じじばば、これからもプリンチペッサを可愛がってね!アモーレ!
赤ちゃんの予防接種1回目
予防接種は自宅に招待状が届きます。
しかしこの招待状、雨に濡れてびっしょびしょ。
さすがイタリア。
暖房の前で乾かしてから読みました。
赤ちゃん2ヶ月目で初予防接種。
今回の注射はこれ。
・ポリオ(急性灰白髄炎)
・ジフテリア
・破傷風
・百日咳
・B型肝炎(HBV)
・Hib(ヘモフィルス・インフルエンザb 型)
・肺炎球菌
・ロタウイルス
ほとんど日本と変わらないです。
まずは招待状に書いてある保健所に向かいます。
受付する場所などありません、診察室から出てくる看護婦さんを捕まえて招待状を渡します。
待合室で待っているとしばらくして看護婦さんが呼びに来ます。
診察室には子供が好きそうなクマみたいな男の先生。
第一声目に「イタリア語勉強中です。ゆっくり話してください。」
と伝えると嫌な顔せずゆっくり話してくれました。
赤ちゃんは母乳かミルク育児か、体重、風邪を引いたり何か問題がないかの問診と、
注射後に起こり得る赤ちゃんの変化や対処法もここで説明。
念の為と説明を書いた紙までくれました。
優しくていい先生!感動。
さていよいよ赤ちゃんの注射。
日本での予防接種って、ママが赤ちゃんを膝の上に乗せて腕を抑えて注射するってイメージだったんだけど…ここでは違いました。
日本も今ではこうなのかな。
ベッドに赤ちゃんを寝かせて、太ももを出すように言われます。
太ももを出すと「はい、ママ!赤ちゃんの足が動かないようにしっかり抑えててー!」とジタバタしてる足を力強く抑えるように指示されます。
えっこんなに力強く我が子を押さえつけたことない、と思っているとあっという間に注射針を太ももに刺されてます。
片足が終わると、もう片方の太ももにも。
なぜか大泣きしてる我が子を見て、私も泣きました。
家に帰って様子を見ていたけど、泣き疲れてぐったりしているぐらいで特に問題ありませんでした。
ほっ。
2週間後に予防接種第2回目があります。
一緒に頑張ろうね!
ママの術後健診
出産後40日後。
退院時に言われた通り予約を取って出産した病院へ。
いつもは通訳役として旦那か義母が診察室に同行してくれるけど、今回は一人で診察を受けることに。
子宮回復のエコー検査と問診。
それから母乳で育てているか、生理はいつ頃再開するかなどの話。
こちらから何も聞いてないけど、性行為での注意点も伝えられました。
なかなか聞きにくいことをはっきりと話してくれてとても楽になった。
それから先生から衝撃的な話をここで聞きました。
宗教的に中絶が許されてないイタリアは、避妊のためにピルを服用する女性が増えているそうです。
どうしても育てられないという人は病院で産んで、自分の子供を認知しません。
認知されなかった子供は病院からそのまま施設に預けられます。
だから育てられないとわかってても産むんです、この国。
可愛い我が子を腕の中に抱きしめた後に手放すなんて、なんとも冷酷な話。
むかーしむかしはその辺のゴミ箱に赤ちゃん捨てられてたこともあったとか。
先生に「私まだ子供欲しいから、また先生指名しますね!」と伝えると
「あなた正気?イタリアは経済が悪いから今の時代こどもは一人だけ産む人ばかりだぞ!ちゃんと考えなさい。」ってちょっと怒られた。笑
旦那に頑張ってもらおう。
家族大勢!が私の夢です。